最近はペットショップでワンちゃん やネコちゃんを購入した時点で、すでに混合ワクチンが接種されていることがよくあります。もちろん多くのワンちゃんやネコちゃんが同居するペットショップでは新しい飼い主のもとへ行くまでの感染症対策としてワクチン接種は絶対に必要ですが、問題はワクチンの接種方法。きちんとしたペットショップでは契約している動物病院の獣医師に往診に来てもらうか、ペットショップのスタッフが病院に連れて行き、ワクチン接種を受けていると思いますが、なかにはワクチンを獣医師から渡され、獣医師ではない者が接種している場合もあるようです。獣医師以外の者がワクチンを接種することは獣医師法違反となります。まあ、ワクチンを横流ししている獣医師の方が罪は重く、最低な人間ですが。ワクチンを接種した場合には必ず『ワクチン接種証明書』というものが発行され、ワクチンの種類、ロット番号、接種した獣医師の指名、印鑑が押されているはずです。たまに手帳のようなものにワクチンに張られているシールだけを貼ったものを『ワクチン接種証明書』と勘違いされている飼い主さんがおられますが、あれは単なる『ワクチン接種記録』であって証明書ではありませんのでご注意を!
 

大下動物病院